4話。殺 意のフォーク

じゅ、じゅんちゃ・・ん。いだいよ・・・。
じゅん・・。

へっ?初音?
なんでっ?

死んでない、初音は死んでない。
俺は、テーブルを勢いよく弾き飛ばし、初音に駆け寄った。
確かに、血は出ているが大した量ではない。

ミノルゥ!!!
ミノル、ナニで刺したぁ!
動けなくなっているミノルの視線を追うと、血の付いたフォークが、床に転がっていた。
フォーク、フォークじゃ死なない。フォークじゃ死なない。
このまま歌にして歌ってしまいたい気分だった。兎に角、ミノルは初音を殺してない!それだけで先が見えた、明るい未来が見えた!


初音ぇ!大丈夫。大丈夫だ、いま、今すぐ病院に連れて行ってやるから!なっ!頑張れっ!

うん・・・。頑張る・・・。
意識も、はっきりしてる。
俺は、初音を椅子に座らせ、ミノルに近付いた。まだ興奮はしているが、状況は把握しているみたいだった。

兎に角、とにかく病院に連れて行こう!なっ、ミノル。
小さく頷き、俺の手を力強く握ってきた。
こんな所でモタモタしている場合じゃない!
助手席のリクライニングを深く倒し、静かに初音を乗せた。

なんか、すごい1日だ・・・。
ビビアンから離れた事で俺もミノルも少し冷静になれた。

どこの病院に行けばいいのか?なんて説明すればいいのか?
自分の車に乗せたものの、何も考えていなかった・・・。

ミノル!地図!地図なかったか?

知らないよ・・。淳ちゃんの車でしょ。
後ろ見るから、車停めてっ!
交差点の手前で車をとめた。おれは、バックミラーに映るミノルを見ながら煙草に火をつけた。

あっ、あああっ!!!

運転席から滑り出し、ミノルの横に並んだ。
忘れていた。人を殺しておいて、殺めておいて忘れてた!
叫び声をあげるでもなくミノルは固まっている。俺の袖をひっぱりながらミノルは口をひらいた。
この人死んでるの?
やばいよ、この人・・・。
つづく。

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  1. よかったぁ~初音ちゃん生きてて。さすがにフォークじゃぁね

    そしてまた、次回が気になる。。 一週間ソワソワして待ちます。

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