愛しいひと。6話

自殺・・・なんです。
彼女の部屋を訪ねたら、唸り声がきこえてきてっ!!
とにかく病院に連れて来なくっちゃって思って・・・。
フォークか、何かで刺したんだと思います!
すぐに、すぐに診てくださいっ!!
この娘の親に連絡をとってきます!!
すぐに戻りますっ!
さすがだ・・・。
今日1日驚かされてばかりいる。
車に戻ると、ミノルは大きく深呼吸した。
敢えず、あそこに行こう・・・。
静かにそう言った。
あそこというのは、俺が昔やっていたスナックの事だ。
脱サラして、借金して立ち上げた、オトコのオアシス。
店の名前は、淳って付けた。一年半ぐらいでつぶしちまった。
未だに次の借り手が付かず、店が残っていた。
たしかに、これから考えなくちゃいけない事が腐る程ある。
何を話す訳でもなく車をはしらせた。
小さくかかっているラジオからプリンスの曲がながれていた。
リスナーのハガキをふざけながら読むDJの声がやたらに耳障りになっていた・・・。
店の前に着くと、ミノルが先に車から降りた。
店は、あの頃と何にも変わってなかった。
淳ちゃん!裏口開いてる!
俺は、少し早歩きで裏口にまわった。
ライターを点けて足元をてらした。
フウッー。
ミノルがライターの火を吹き消した・・・。
さっきのプリンス、2人でよく聴いたね。
そういえば、ライヴも行くって約束してたのに、なんで行けなくなったんだっけ?
あっそうだ。
喧嘩になったんだよ!
ねっ、ねっ、覚えてる???
やけによく喋るミノルにおれは、戸惑った。
暗がりで、よく見えないが、多分ミノルは、緊張したような顔をしていた。
ここで・・・、しよっ。
俺の唇にミノルの唇が、優しく重なった。
おれは、ミノルのシャツのボタンを一個ずつはずし、荒くなった息を耳に吹きかけた。
う゛っ、アア゛ッ。
言葉にならない声で喘ぎごえが、店の中を木霊した。
お互いが、ズボンを下ろし、産まれたままの姿になった。
何があっても淳ちゃんが好き・・・。
どこまでも付いてく!
殺人犯でもいいっ!!!
・・・・・。
その言葉に、無性に反応してしまった。
おれ、人をひいてしまったんだ・・・。
今。たった今まで、刃物のような鋭さを持っていた、俺のブラックサンダーは、一気に活気をなくしていた・・・。
ごめん・・・。
かるくミノルに頭をさげた。
ドンマイっ。
ミノルは明るく笑った。
つづく。



















う゛っ、アア゛ッ。
目を閉じると○池さんの鋭利なブラックサンダーが… ε-(;-ω-`A) フゥ…