大作戦。7話

多少の気まずさは残っていたが、
今は、それどころではない。
という、立派な言い訳があったので、とりあえずの立場は、保つ事が出来た。
今、考えなければならないのは、後ろのトランクの中にいる、恐いヒトの死体をどおするかだ!
オレは、死体を乗せた時から考え続けてた作戦をミノルに話すことにした。
ミノルぅ・・・。
俺の切り出し方が悪かったのか、ミノルは、顔を赤らめて、こっちを見た。
そうじゃないんだ、トランクの組長さんの事・・・。
ミノルは、ちょっとガッカリした感じで返事をした。
うん、サックリさんの事?
ああっ。
オレ、どうするか決めたんだ。作戦を。

作戦?


そう作戦。カチコミ大作戦!
ミノルの返事を聞く前に話を続けた。
まずは、よその組の鉄砲玉を装って、車ごと組に突っ込む。そんでもって組ごと燃やしちゃえば、後から遺体が出てこようが、関係ないじゃん!
なっ!
しばらく間をおき、ミノルが口をあけた。

のった!カチコミ大作戦!
やっぱり愛すべきオトコである。正真正銘の馬鹿である。
この、至ってシンプルな作戦にのっかってきた!
サンキュウ。
俺は、小さく呟いた。

まずは、この車が盗まれた事にしなくてはいけない。盗難届けを出しておけば、後から、ゴタゴタに巻き込まれる事もないだろう。
計画は進みはじめた。

ブルッブルッ。

ズボンのポッケで携帯が動いた。
さっき病院でマナーにしたのをすっかり忘れていた。
わずかながら、漏らしてしまった。
初音からだった。
ごめんね・・・。
ありがとう。
あたし、2人の為なら何でもするよ!

何でもする?
俺の中で共犯がひとり増えた。

わかった。今から迎えにいくよ!
何でもするんだなっ!

・・・うん。

俺とミノルは、病院に向かった。
そして、俺の中では、新たな作戦がねりあがっていた。
つづく。

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  1. やっと読めた。。。
    しばらく、PC離れてたもんで・・・・。

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