体育祭のモロオカくん。

あれは、中学最後の体育祭でした
。クラス対抗リレー、うちのクラスは、かなりの気合いで挑んでおりました。
順番、受け渡しのタイミング、しかし、全員が早い訳ではありません。
プレッシャーに弱いヤツ、見るからに転けそうなヤツさまざまです。
スタートがきられ、クラスの半分が走った頃、たしか四位。
ここで、遅い女の子の順番が回ってきました、状況は一変し、ビリッカス!しかし、そんな事を誰かが責める訳でもなく、残ったメンバーが、遅れを取り戻していったのです。
しかし、他のクラスも強豪を最後にあわせて用意しています。
抜かしては抜かされ、アンカーに最後の願いを託しておりました。
どうやっても、無理だろう、ビリにさえならなければいい。
クラスの半分以上はそう思っていたでしょう。
ここでやっと登場のモロオカくん。
そう彼は、ちょっと男前、しかもサッカー部のキーパー。で、副生徒会長なのです。
諦める様子もなく、すごい勢いで、一人抜かし、もう一人抜かし、風を切ったのです。
結果は確か、三位。
運動会は終わり、教室の中は、みんなが充実感に心を満たされていました。
みんな、今日は、よく頑張っ・・・。
その時、先生の話を遮り、モロオカくんは右手を高くあげ、一ついいですか?
そう言ったのです。
今日はみんなごめん・・・。俺のせいです・・ごめんなさ・・い。
クラスの全部の女子のハートを鷲掴みにしたのです。
その時、モーリーは生まれて初めて女の人の目がハートになるのを見ました。
男の美学。



















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