8話。計画実行。

3時20分、病院の前で初音をひろった。
こっからは、1分1秒無駄に出来ない。
ミノルと初音の、和解と示談の話し合いは、後にしてもらい、オレの計画をふたりに伝えた。
わかった・・・。
ミノルと初音の返事を貰う頃には、病院から一番近い派出所の側に車を泊めていた。
まずは、この車の盗難届けを出さなくては、始まらない。
バタンッ!
俺は、車のドアを閉めた。
カチコミ大作戦スタート!!!
俺は、細かい不安を払いのけ、派出所に入った。
すいません・・・。

3時20分、病院の前で初音をひろった。
こっからは、1分1秒無駄に出来ない。
ミノルと初音の、和解と示談の話し合いは、後にしてもらい、オレの計画をふたりに伝えた。
わかった・・・。
ミノルと初音の返事を貰う頃には、病院から一番近い派出所の側に車を泊めていた。
まずは、この車の盗難届けを出さなくては、始まらない。
バタンッ!
俺は、車のドアを閉めた。
カチコミ大作戦スタート!!!
俺は、細かい不安を払いのけ、派出所に入った。
すいません・・・。

多少の気まずさは残っていたが、
今は、それどころではない。
という、立派な言い訳があったので、とりあえずの立場は、保つ事が出来た。
今、考えなければならないのは、後ろのトランクの中にいる、恐いヒトの死体をどおするかだ!
オレは、死体を乗せた時から考え続けてた作戦をミノルに話すことにした。
ミノルぅ・・・。
俺の切り出し方が悪かったのか、ミノルは、顔を赤らめて、こっちを見た。
そうじゃないんだ、トランクの組長さんの事・・・。
ミノルは、ちょっとガッカリした感じで返事をした。
うん、サックリさんの事?
ああっ。
オレ、どうするか決めたんだ。作戦を。
作戦?

自殺・・・なんです。
彼女の部屋を訪ねたら、唸り声がきこえてきてっ!!
とにかく病院に連れて来なくっちゃって思って・・・。
フォークか、何かで刺したんだと思います!
すぐに、すぐに診てくださいっ!!
この娘の親に連絡をとってきます!!
すぐに戻りますっ!
さすがだ・・・。
今日1日驚かされてばかりいる。
車に戻ると、ミノルは大きく深呼吸した。
敢えず、あそこに行こう・・・。
静かにそう言った。

えっ?ミノルの知り合いなのか?
う、うん。ビビアンのお客さん・・・。
よくは、知らないけど、なんとかっていう組の若頭だよ・・・。
たし・・か。さく・・まざわ?
まわりから、サックリさん、そう!サックリさんって呼ばれてた。
サックリだろうが、ポックリだろうが、この際関係ない。ヤバい人だって事は、しっかり把握できた。
落ち着こう。まずは、冷静に順番を考えよう。
とりあえず、苦しんでる初音を医者にみせる。
家まで送る。
ビビアンのママに事情を話す。遺体を山に埋める。車ごと燃やす?
最後の方は後で練り直す事にして、その段取りでいこう。
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じゅ、じゅんちゃ・・ん。いだいよ・・・。
じゅん・・。
へっ?初音?
なんでっ?
死んでない、初音は死んでない。
俺は、テーブルを勢いよく弾き飛ばし、初音に駆け寄った。
確かに、血は出ているが大した量ではない。
ミノルゥ!!!
ミノル、ナニで刺したぁ!
動けなくなっているミノルの視線を追うと、血の付いたフォークが、床に転がっていた。
フォーク、フォークじゃ死なない。フォークじゃ死なない。
このまま歌にして歌ってしまいたい気分だった。兎に角、ミノルは初音を殺してない!それだけで先が見えた、明るい未来が見えた!

おいっ、おーいっ・・・。なあ、頼むから返事してくれよ・・・。
まったく反応はない。
俺は、バンパーの下にいる、その物体を直視出来なかった。
ヒトを助けに来て、自分がヒトをコロシテシマウナンテ・・・。
ヒトを助けに?
そうだ!ミノルを助けなきゃっ!
ここで、時間を使ってる場合ではない、幸い大量の血が流れてる様子もなく、この事故に気がついた人間もいないようだ。男としての力を振り絞り、腕を掴んで、引っ張り出した。
人間とは不思議なもので、こういう状況になると尋常じゃないチカラがでてしまう。
車の下から出て来たのは20代後半ぐらいの男だった。
目が少し開いたような気がした。
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話はさかのぼり、俺、赤池 淳とミノルの出逢った日の話。
6月の中旬、去年より梅雨が長く毎日のように雨が降っていた。
しかし、その日だけはまるで夏のようにカラッと晴れていて、おれは会社を休み昼間から近所の蕎麦屋にいた。
瓶ビールをあけ、ヤッコと枝豆をつまんでいたんだ。
この辺で飯が食えるトコと言えば、この蕎麦屋か、ちょっと離れた安楽亭ぐらいしかない。そのせいもあって、気付くと周りはサラリーマン一色に染まっていた。
ビールをつぎたし、何となく店のレジに目をやった。
会計を済まそうとして財布から小銭をかきだしながらアタフタシテル男がいた。
福本鉄平。俺の初恋の男だ。高校時代に好きになり、トモダチとして青春を過ごした。どんな女と付き合っても彼への想いには、届かなかった。
どうしたらいいんだ?
此処で話し掛けなければ、もう二度と逢えないかもしれない・・・。
気がつくと俺は席を立っていた。
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